プロデル1.7を正式リリースしました

プロデル1.7を正式版としてリリースしました。従来のプロデル1.6については特別な理由がなければ更新を終息いたします。(リンクに誤りがあり修正しました 3/26)

大きな変更点

新しいマニュアルの同梱

オフラインでも閲覧可能なHTMLヘルプ形式のリファレンスを、現在ウェブサイトで公開している2020年版の新しいマニュアルへ切り替えました。

.NET Framework 4.6ベースへ移行

コンパイルターゲットを.NET Framework 4.6へ移行しました。Windows10の標準環境で動作するようになります。これによりプラグインにて最新の.NET関連の環境やライブラリが利用できるようになります。

なお.NET Framework 4.6は、Windows10に標準搭載されているため、例えば、実行可能ファイルの配布時にランタイムが必要といった追加のインストール作業は不要です。

複文における補語の省略時の手順選択の挙動の改善

手順呼出し文から適切な手順を選ぶ際の挙動を改善しました。複文中で、補語を省略した場合に手順が正しく選択されない。また、適切な手順が見つからないときのエラーメッセージを改善しました。

「聞く」手順の追加

「入力画面」をより簡単に表示する手順として、広域種類に「聞く」手順を追加しました。「聞く」手順は、デスクトップアプリではGUIウィンドウして、コンソールアプリではコンソール内のプロンプトとして表示されます。

「あなたの名前を教えてください。」と聞いて表示する
「好きな物」を聞いて表示する

「表示する」「報告する」「出力する」手順で助詞「と」が利用可能に

「表示する」「報告する」「出力する」手順で助詞「と」が使えるようになりました。

字句解析の都合上、従来は「と」を使うことを避けておりましたが、最近では字句解析が改良され「と」を使っても問題が無くなりましたので、今回改良しました。

「ハローワールド」と表示する
「今日は[日付]です。」と報告する
コンソールへ「こんにちは世界」と出力する

プロデルの手順では助詞を覚えやすいように、助詞「を」「に」「から」等に集約してこれまで用意しておりました。理由は必要以上に表記のバリエーションを増やさないためですが、ただ例文に示したような文では「を」だけでは違和感がある表記とケースもあり、助詞を集約することで日本語らしさを損なうデメリットも大きいと判断し、1.7で見直すことにしました。今後も他の手順についても同様な見直しをしたいと考えています。

サンプルにおける「抜ける」の表記廃止

これまでサンプルなどで使用してきた「抜ける」文の表記を「抜け出す」もしくは「返す」へ変更しました。「抜ける」も引き続き利用できます。

名詞型手順と動詞型手順

Ver.1.6までは手順名をすべて動詞として扱っていましたが、Ver.1.7では「名詞型手順」と「動詞型手順」に分かれました。詳しくはこちらの記事で説明しています。

プロデルデザイナの新機能

  • ウィンドウの設計画面に[Tab]キーによるフォーカスの移動順を簡単に設定できる「タブ移動順の変更」を追加しました。
  • プログラムの編集画面にプログラムのインデントを自動的に整える「プログラムの整形」を追加しました。

代入文の「は」の分かち書きが不用になりました

改修による影響が大きかったため、こちらの改良は一時取り消し、保留致しました。

代入文の「は、」については、これまで「は」の後に必ず読点もしくは空白で入れて、分かち書きする必要がありましたが、1.7.975では試験的に分かち書きを不要としました。

値は10
値を報告しろ

【このは】は緑
このはを表示しろ

従来は、字句解析の都合上、変数名に「は」が含まれる場合に正しく解釈できないケースがあり、代入文の「は」は分かち書きする仕様にしていました。最近は字句解析の改良により解釈に失敗するケースが少なくなりましたので、見直すことにしました。なお影響が大きい場合など状況により再び元に戻す可能性もあります。

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