変数と代入文
変数は、値を記憶する箱のようなものです。変数に値を記憶することで、表示する内容を変えたり、記憶した値に応じて処理を変えられます。
プロデルで変数を利用する場合には、変数を宣言したり型を明示する必要はありません。
メッセージは「こんにちは」 メッセージを表示する
型宣言すると、その型以外の値を入れられません。
変数名
変数に付ける名前を「変数名」と呼びます。変数の名前には、漢字やひらがな、カタカナ、全角半角英数字を使えます。
プロデルでは、英数字については大文字・小文字、全角と半角を区別しません。
次のような名前の変数は、すべて同じ変数として扱われます。
- 変数ABC123
- 変数ABC123
- 変数abc123
例えば、次のように「全角小文字のa」と「半角大文字のA」は、同じ変数として扱われます。
a=10 Aを報告
ただし、次のような文字を、変数名にできません。
- 全角・半角数字のみ 例:123
- 全角・半角数字で始まるもの 例:2009年データ
- スペースや括弧、「!」などの記号が含まれるもの 例:!ファイル
- 改行やタブなどの制御文字が含まれるもの
- +-などの演算記号が含まれるもの 例:1-3組
変数へ値を代入する (代入文)
変数へ値を格納するには、次のように書きます。
書式
《変数名》は、《入れる値》
《変数名》には、変数の名前(変数名)を書きます。変数名は、日本語またはアルファベットを使えます。
《入れる値》には、文字や数値、変数を書きます。
例文
メッセージは「こんにちは」 メッセージを表示する
値の格納には、4つの書き方があります。書き方が異なるのみで、動作には違いはありません。
書式
《変数名》=《入れる値》
《変数名》へ《入れる値》を代入する
《変数名》を《入れる値》とする
《変数名》を《入れる値》にする
例文
Aを10とする A=120 メッセージへ「こんにちは」を代入する
みなす文
「みなす」文は、指定した配列の要素の内容を、変数一覧で指定した変数へ順番に代入します。
書式
《配列》を《変数一覧》とみなす
《配列》
代入元となる配列
《変数一覧》
配列の要素を代入する変数の一覧(配列定数の形式で指定します)
例文
入力値は{「山田太郎」,23,「神奈川県足柄下郡箱根町」} 入力値を{名前,年齢,住所}とみなす 名前を表示する 年齢を表示する 住所を表示する
変数定義式(【 】)
変数を定義することを表す式です。
この定義式をプログラム文中で指定すると、その名前の変数を、その宣言がある有効範囲内で使用することを宣言します。
変数定義式は、変数名を【 】で囲って指定します。また、変数名の後に:を付けて型名を指定することで、その変数の型を固定できます。
例文 プログラム文での局所変数の宣言
//変数宣言 【値】
//型を明示した変数宣言 【値:文字列】
//変数宣言 【値】は「こんにちは」
手順宣言文では、変数宣言式の表記を、その名前の仮引数を使用することの宣言に指定します。なお、手順宣言文の場合に限り【 】の代わりに[ ]を使えます。
例文 手順宣言文での仮引数の宣言
【自分】へ【入力文字列】を、処理する手順 終わり