条件判断文
指定した判断式に応じて、処理を分岐するには条件判断文を使います。
条件判断文の書き方
条件判断文(もし文)は、次のような書式で書きます。冒頭の条件の前に「もし」と付けることもできます。
書式
《条件》なら /* 正しい時の文 */ でなければ /* 違う時の文 */
《条件》なら
/* 条件が正しいときに実行する文 */
そして
※「そして」は、旧文法の「もし終わり」,「もし終」とも書けます
《条件》
判断する条件式を書きます。または、真偽値でも書けます。
得点は70 合格点は60 得点が合格点以上なら 「合格」を表示 そして
条件が正しくなければ
条件式が正しくないときに、実行するプログラムを書くには、判断文に続けて「そうでなければ」文を書きます。
書式 そうでなければ
《条件》なら /* 条件が正しいときに実行する文 */ そうでなければ /* 条件が違うときに実行する文 */ そして
※「そうでなければ」のほか「でなければ」,「でないなら」,「他なら」とも書けます
例文 文字列の判断
メッセージは「こんにちは」 メッセージが「こんにちは」なら 「正しい」を表示する そうでなければ 「違います」を表示する そして
条件によって複数の処理に分ける
“他でもし”文を使うことで、条件に合致しない場合にさらに特定の条件で、実行するプログラムを書けます。条件が違った時に、次の条件について判断させられます。
書式 複数条件分岐
《条件》なら /* 条件が正しいときに実行する文 */ 他で《条件》なら /* 最初の条件が違い、次の条件が正しいときに実行する文 */ そうでなければ /* すべての条件が違うときに実行する文 */ そして
※「他で」は、旧文法の「他でもし」とも書けます
例文 数値の比較
正解は123 「数値を入力してください」と聞いて、数字とする 数字が正解なら 「正しい」を表示する 他で数字が正解より大きいなら 「[数字]より小さい」を表示する 他で数字が正解より小さいなら 「[数字]より大きい」を表示する そして
条件式の書き方
条件式の書き方は、次のようになります。
条件式
優先度 | 条件式の表記 | 意味 |
---|---|---|
1 |
□>◇ | □が◇より大きい |
□<◇ | □が◇より小さい | |
□≧◇ | □が◇以上 | |
□≦◇ | □が◇以下 | |
2 |
□=◇ | □と◇が等しい |
□≠◇ □<>◇ |
□と◇が等しくない | |
3 |
□が◇ | □と◇が等しい |
□が◇より大きい | □が◇より大きい (□>◇と同じ) | |
□が◇より小さい □が◇未満 □が◇より下 |
□が◇より小さい (□<◇と同じ) | |
□が◇以上 | □が◇以上 (□≧◇と同じ) | |
□が◇以下 | □が◇以下 (□≦◇と同じ) | |
□が【種類名】である | □の値が指定した種類であるかどうか | |
4 |
《条件式》でない | 《条件式》が正しくない |
5 |
《条件式1》または《条件式2》 《条件式1》あるいは《条件式2》 |
《条件1》か《条件2》のどちらかが正しい |
《条件式1》かつ《条件式2》 | 《条件1》と《条件2》のどちらも正しい |
※“□が◇”の代わりに“□が、◇”、“□は、◇”とも書けます。
条件式を数学表記で書いたプログラム例は、次の通りです。
正解は123 「数値を入力してください」と聞いて、数字とする 数字=正解なら 「正しい」を表示する 他で数字≧正解なら 「[数字]より小さい」を表示する 他で数字≦正解なら 「[数字]より大きい」を表示する そして
2つ以上の条件を同時に判断する
「かつ」と「または」を使って複数の条件を指定できます。条件式は( )で囲うこともできます。
例文
値Aは1 値Bは2 ーーすべての式が正しい時(And) 値Aが1かつ値Bが1なら「どっちも正しい」を表示する ーーどれかの式が正しい時(Or) 値Aが1または値Bが3なら「どっちか正しい」を表示する
変数の中身の種類(データ型)を判断する
変数の中身の種類(データ型)を判断するには「である」を指定します。
Xというボタンを作る Xがボタンであるなら 「ボタン」を報告する そして