「それ」
「それ」特殊変数は、直前に実行された手順の戻り値を表す特別な変数です。
手順を式として呼び出した場合は「それ」には戻り値が格納されません。
「それ」特殊変数は、変数を用意しなくても、手順の戻り値を利用できる仕組みです。
使用例
「作る」文は、戻り値として作ったオブジェクトを返します。「作る」文が実行されると、その戻り値が「それ」特殊変数に格納されます。2行目で「それ」を使うと、1行目で作ったオブジェクトを操作できます。
ウィンドウを作る それを表示する 待機する
なお、戻り値がない手順の場合は、その手順を実行しても「それ」が表すものは変わりません。次の例文のように「変える」文は、戻り値がない手順なので「それ」には「作る」文の戻り値を持ったままになります。
ウィンドウを作る そのタイトルを「テキストエディタ」に変える それを表示する 待機する